ディスティニーコネクトを遊んでいます。
ファミ通で最初に記事が出たときからずっと注目していたディスティニーコネクト(日本一ソフトウェア)が遂に発売されました。今の日本にはないアニメ的ではないキャラクターデザインが色々と話題になりましたが、やっぱり日本のメーカーが出す完全新作のRPGということで期待せざるを得ませんでした。まずはスイッチ版をプレイします。

基本のゲームはお使いで指定された場所に行くとイベントが起こって……という昔ながらのRPGですが主人公たちに襲い掛かる災厄の正体を知るためにどんどん物語に引き込まれます。短くまとめられたキャラクターの個性が理解できるイベント、タイムマシンを使って現代と過去、未来を行き来して答え合わせをしていく感じはすごく好みです。若干ご都合主義的な部分が見える場合もありますが、それも含めて「昔ながらの」という言葉が似あうでしょう。たまにポロっとキャラがいいことを言うのでそういうのも含めてキャラが好きになれるでしょう。

敵が人間的な意思を持たないメカというのも良いですね。いきなり相手のバックボーンを延々と語られて斬るに斬れない状態になるのはちょっと嫌なんで……。シナリオが気になりすぎて10時間くらい一気に遊んでしまいました。

最初の方の大ボス ステータス・マックス、どこか抜けていて好きです。

戦闘も安心のコマンドバトルで属性等、それなりに戦略性があるのが良かったです。それにしてもシェリーの覚えるミラクルシュートが強すぎて序盤だとボスを一発で葬り去ることができたのは笑えました。戦闘バランス的には目的地までにいる雑魚を倒していればボスとの戦闘は互角か少し手こずるくらいになっているのが良いと思います。

仲間のロボットのアイザックのフォームを切り替えることで使用できるスキルが変わってボスによってはこのフォームチェンジがないと勝てない場合もあります。このゲームはアイザックのHPがゼロになるとゲームオーバーらしいので(まだ一度もゲームオーバーになっていない)気を使って強化しなくてはいけません。

戦闘のモーションも凄く良く、主人公のシェリーちゃんのモーションは抜群に可愛いです。特にレベル1のスキル、回復のエイド、属性ショットを撃つ時のモーションは必見です。なんというかディスニーアニメを見ているような感覚になります。登場人物のチートシタイン博士もキャラ含め非常に良いキャラをしています。

プレイしてて気になったのが敵キャラの使いまわしが多いことと、アイザックのギア装着等一部のUIが判り辛いところでしょうか、レベルが足りないと言われてもどこで確認できるのかわからなかったり……。後は好みもあると思うのですが冒険の舞台がそれほど大きくないため、何度も同じ場所に行くことになることでしょうか。サブイベントも(多分)ないので一本道であるところをどう思うかですね。

はっきり言うと意識しないと気にならないレベルでシナリオの先が気になるので問題にはならないと思いますが……。このゲームは評価するのが難しいと思います。システム的な古臭さは否めないし、今あって当たり前と思われるボイスなどもないですから。ただ、あのころ自分たちが好きだったRPGが遊べるというだけでも価値があると思いました。そうでないと10時間一気に遊べないですからね。あとはタイトル画面から続きを遊ぼうとしたときにカーソルがオートセーブにあっているのは少し不親切に感じましたね。

ストーリー、キャラクター、バトル、サウンド、全ての要素が絶妙に絡み合っているのは見事だと思います。これが一つか二つ狂うと間違いなくラストリベリオン(日本一ソフトウェア)になっていたと思いますから。

日本一ソフトウェアのこれまでのソフトの中でもマール王国の人形姫かルフランの地下迷宮と魔女の旅団の次くらいに好きなゲームになったと思います。昔、RPGが好きだった、無理矢理今のゲームを遊んでいる人なら楽しめそうな気がします。自分は最後まで遊んでみたいRPGでした。








