Every Gamer Life(主にレトロゲーム)

レトロゲームが大好きですが、今のゲームも好きです。

妖怪ウォッチ4 僕らは同じ空を見上げてる 感想。

※この記事は6/27くらいに書いたものを加筆しまくったものです。

 

またもや更新をサボってしまいました。それもこれも全部ニンテンドースイッチ妖怪ウォッチ4 僕らは同じ空を見上げている(レベルファイブ)のせいです。

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久々にRPGを遊んだ感覚がします。メインのシナリオはクリア(約25時間)して今、残りの妖怪やクエストをクリアするために頑張っていますが、色々と区切りがつきました(40時間くらい)のでここで感想を書いてみたいと思います。

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妖怪ウォッチはご存知の通り、少し前に一度キッズたちの覇権を取った国民的コンテンツになり損ねたコンテンツです。ゲーム、アニメ……といつものレベルファイブクロスメディア作戦で、最初に発売されたニンテンドー3DSのゲームは静かなスタートですが、ゲーム販売半年後に始まったアニメで人気に火が付き、翌年発売されました妖怪ウォッチ2元祖・本家では発売日にミリオン突破という大人気コンテンツになりました。大人でも楽しめるパロディだらけのアニメはもうちょっとでドラえもんポケモンといったコンテンツに匹敵するポテンシャルを持っていました。映画も大ヒットで映画2作目までは普通に楽しめました。紅白で主題歌のゲラゲラポーの歌がかかるなど、一瞬ですがポケモンですら過去のコンテンツにしてしまったのかと錯覚してしまったほどです。もちろん、ゲームの出来は最高に良かったのが理由にありました。プレイヤーは主人公に自分を投影し、自分の住んでいる町近辺で起こる妖怪たちが起こす様々なアクシデントをともだちの妖怪を使って懲らしめたりイベントをこなしていったりするのが最高でした。玩具の妖怪コインを読み込めば貴重なアイテムが手に入ってゲームが楽になったりするリアル課金システムは少し問題があると思いましたが……いや、キライじゃないんですよ、このシステム。大人が大人だということを思い知った瞬間でもありました。リアル1日に数回ランダムで決まるガシャでのレア妖怪ゲットも魅力でしたもんね。いや、マジで1・2を語るだけでもブログを10回くらい更新できる気がします。

暗雲が立ち込めたのは三作目の妖怪ウォッチ3スシ・テンプラでした。これまで主人公は男・女から選ぶことができて、自分を投影しやすかったのですが、何故か男主人公はアニメの主人公であるケータ君固定。そしてダブル主人公としてこれまで女の子の主人公だったフミちゃんを選べなくしてオタク系のイナホが主人公に抜擢されました。アニメもこの設定に則ってイナホのメイン回が増えます。最初は少しの不安だったのですが、ゲームでも自分で町を冒険している感が少なくなり、アメリカという未開の地はただ広いだけのダンジョンという感じでプレイしていて疲れやすかったです。最終ボスも正直かなりなんだかなぁという感じでクリアしても世界を救った感が無かったのが残念でした。ラスボス戦そのものは曲も含めてかなり熱いのですが、かなりポッと出なのであんまり感情移入ができませんでした。アップデートも何故かおまけのアクションゲームの方がメインっぽくなっていき、本編のRPGが遊べる部分が希薄になっていったような気がします。

そしてこの後に公開された映画のサブタイトルがシャドウサイドとなっており、これまでのアニメの未来の話になっておりケータ君の娘たちが主人公~といういきなり飛ばしてきた展開でギャグがほぼ無しでリアルな妖怪たちのバトル漫画となっており、なんかいきなり違う異質なものになった感じがしました。そして去年2018年放映されたアニメもこれまでのものではなくシャドウサイドが メインのものが始まりました。シャドウサイドはケータの娘のナツメ、息子のケースケ、剣から妖怪を憑依できるトウマ、神社の息子のアキノリで結成された妖怪探偵団の主人公たちが運営しているサイト「うすらぬら」に問い合わせのきた妖怪案件をともだちの妖怪たちと解決していくという話がメインで、大体が前半に妖怪が悪いことをしてうすらぬらにウワサが寄せられる、後半でその妖怪を退治、なぜ妖怪になったのかと身の上話を聞くという構成になっており、話の流れとしては悪くなかったのですがちょっとつじつま合わせがアレな感じで納得いかない話が多くて、見てて疲れるアニメになっておりました。特にアニメの後期は完全に続きものの話になっており、超展開が続きすぎて最後まで見てポカーンとなったのを覚えています。なんというか中途半端にジャンプ漫画な展開が入って見る者を置いてきぼりにしたのだけは間違いありません。

また2018年の東京ゲームショウで発表されていたニンテンドースイッチ妖怪ウォッチ(このゲームですね)があまり完成度が高くなかったため、ユーザーはシリーズが終わったものだと思っておりました。

ところが2019年に入ってシャドウサイドのアニメが終わり、昔のケータが主人公の「妖怪ウォッチ!」(「!」が入ってるのね)がやることになると聞いて、何がヒットしていたのかがようやくわかってくれたのか……と安堵のため息をついた覚えがあります。で、ようやくこの妖怪ウォッチ4が発売されました。サブタイトルが「ぼくらは同じ空を見上げている」となり、今までの分割バージョンわけではなく1バージョンで発売されるみたいでした。

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期待半分、不安半分ではじめてみました。オープニングがアニメ初期の「ゲラゲラポーのうた」(アーティストは違うのでラップの迫力がないのですが)ではじまり、少しだけですが期待値が上がりました。

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ゲームを開始するといきなりシャドウサイド風のムービーから始まって不安を掻き立てられましたが、すぐにケータやジバニャン等の現代組の会話がはじまり安心しました。

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カメラワークがころころ変わるので旧作をプレイしていると少し違う感じはしますが、リアルな町を冒険している感覚はこれまでのシリーズにはない感じですね。

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何か新しい操作があると説明画面で教えてくれます。今回はスタミナの要素がなくなったため、ダッシュをしてもスタミナが切れることがなく、広い町を走り回る時のストレスから解放されました。

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いつものようにサーチをして妖怪を見つけてイベントを起こすという流れはそのままなのですが、今回はサーチの他にもスイトールで集まっている妖気を引きはがすということもできるようになっています。最初は操作が煩雑に感じましたが1時間くらいで慣れました。序盤は戦闘が少なくほぼイベント戦闘ばかりでレベル上げがし辛いので、妖気をスイトールではがして妖怪を見つけて戦えることを覚えていた方がお得ですね。自分も途中まで全く気がつかずにほぼイベント戦闘の経験値で進めていた時がありました。

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今回はともだち妖怪だけで戦うのではなく、ケータ等の人間も一緒に戦います。妖怪ウォッチバスターズのようなアクションゲームになっていて新鮮味があります。ウォッチャーは行動を起こすとYPが減るので少なくなったら妖気スイトールで妖怪からYPを吸い取って補充していくシステムは適度の緊張感を与えてくれます。戦闘中にはアイテムの使用やウォッチャーの交代することが可能ですが、一度コマンドを選ぶと少しの間、選択することができなくなります。

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今回からともだち妖怪の増やし方がこれまでのシリーズと少し変わりました。

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イベントでともだちになる妖怪以外は、戦闘で攻撃していると一定確率で起こるこんすい状態にして魂(こん)を抜き取りゲットし、コン活の場所で規定の数、魂を集めることで、ともだちになります。

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シナリオは過去・現代・未来を行き来するシナリオになっており、メインはアニメのシャドウサイドになっています。ぶっちゃけアニメを見た自分の感想になりますが、シャドウサイドのケースケ(ナツメの弟でケータ君そっくり)の位置にケータ君が入っていて、そこに映画のフォーエバーフレンズのシナリオとシンたちが参戦している感じですね。ケースケは登場しますが、かなり影が薄いです。かなり強引に感じましたがゲームで遊んでみるとあまり違和感がありませんでした。ケースケががっつり絡んでいた亡霊番長とかの話がすごく薄くなってしまっているのが残念には感じました。

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シナリオを進めるのは基本、クエスト制でお使いになりますが、目的地に連れて行ってくれるナビワンのシステムがあり、基本迷うことなくメインシナリオは進んでいきます。たまにおかしな挙動があるのもご愛敬。

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アニメだけ見てるとただのウザキャラだったミッチーも、今回はミツマタマークをあちこちにかくし、見つけたらアイテムを貰え、一定数を見つけ報告に行くともっと良いアイテムをくれるようになっており、ただのウザキャラではなくなりました。

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このミツマタマークを探すのも楽しいです。シナリオは演出が強化されていることによってアニメを見ているような感覚で楽しめる者になっています。フルボイスでないのは惜しいと思いましたが、あまり違和感はありませんでした。

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そしてもちろん妖怪ウォッチ界のアイドル イナホも登場します。ウォッチャーとして仲間にはなりませんが、戦闘中にアイテムをドローンで届けてくれるので今回は許して(なにを?w)やっても良いかと思いました。後半のボス戦は長期戦になるものが多いのでアイテムを置いて行ってくれるのはすごく助かります。

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妖怪ウォッチ界の橋本環奈こと「姫乃アヤメ」さんも、もちろん登場します。イベントでこの娘が登場した時はキャプチャボタンが止まらなかったです(苦笑)

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クリアまで一気に遊んでしまいましたが、クリア後も遊べる要素があって飽きないで遊べています。

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こういう時事ネタをネタにできるのが妖怪ウォッチの強みだと思いました。

……これ以上書くと長くなりすぎますのでちょっとまとめます。

 

良かったところ

妖怪ウォッチの世界で再び遊べること

・シナリオやイベントをストレスなく楽しめるシステム

・グラフィックが綺麗で、リアルに町を探索している気分になれる

・おもちゃの妖怪アークとの連動ができる

 

残念だったところ

ニンテンドー3DSでの旧作との連動がない

・フレームレートが安定しないときがある

・ウォッチャーの数が多いがあまり差別化が図れていない

・ともだちになれる妖怪が少ない

 

おもちゃ屋さんで売っている玩具妖怪アークとの 連動はこれまでのメダルと似た感じでガシャコイン(一日に数回引けるガシャができるようになるコインです)や異世界のアーク(シャドウタウンに行く内容をだいたい決められるアークです)が入手できます。アークにも種類があって、一回しか使用できない普通のアークと一日一回使用できるDX妖怪アークや妖聖剣があって、長く遊びたいなら後者を購入した方が確実だと思います。そういえば今日は新しいアークと妖聖剣の発売日でしたね。もちろん、買いました。後で開けてみる予定です。

 

残念なところはあんまり気にならないところです。

これからアップデートもされる予定なので、そこに期待したいですね!

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久しぶりにナンバリングの妖怪ウォッチでしたが安定の完成度でした。本当はWHFまで妖怪アークK SPを買いに並びにいった話(結果はもちろん惨敗! 転売屋、許さん!)等も書きたかったのですが長くなりそうだったのでここまでにしておきます。