グランデュエルはどうすれば面白くなったのか?
昔、ボトムアップというメーカーがありました。代表作品を挙げろと言われたらニンテンドー64の64大相撲以外がパっと出てこないのですが、そういえばゲームボーイカラーのグランデュエルというのもあったなぁ、と思い出してしまったので想い出を書いてみます。
グランデュエルは任天堂ハードメインで活動していたボトムアップのRPGになります。それまではトランプゲーム等の定番系ゲームを出していたメーカーなので、ちょっとびっくりした覚えがありますが、RPGということで期待しました。あんまり詳しく覚えていないのですがニンテンドースペースワールドか当時の何かのイベント(この辺り曖昧)で申し込むことで自宅に体験版のROMが送られてきて(もしかしたらそのイベントで貰えたのかもしれません)、それに感想を書いて送ることで製品版でのスタッフロールに名前を掲載してもらえた気がします。実は自分、体験版を持っていて今回はそれで記事を書いてみました。この体験版、サウンドモードもついている豪華な作りなんですね。
ゲームボーイカラー専用ということで非常にグラフィックに力が入っています。キャラクター同士のイベントも面白く、操作性も悪くはありません。ちょっと文字が読み辛い気がしますが。
ダンジョンは自動生成でアイテムやイベントはランダムで配置されます。敵とのエンカウントはランダムエンカウントです。基本は先の階に進む、で良かったと思います。
戦闘はカードゲームのような要素があり、基本は属性バトルになるのですが、ダメージを一気に数倍与えられたりしてしまい、この辺り運が絡んできてしまうのでランダム生成ダンジョンという部分との相性が悪かった気がします。戦闘でのカードが出てくる時の音が好きでしたが、他のサウンドはあんまり覚えていません。
見た目等はドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド(エニックス)が一番似ている感じなのですが、一回一回の戦闘がやや長めなのでテンポが良いとは言えませんでした。敵にもあまり個性を感じることができず、ただただ高いHPを削っていく作業でした。あと少し後になるのですが似た見た目で凄く楽しめたコトバトル(アルファドリーム)があるので、面白くなる可能性はあったと思います。いやクソゲーかと言われると逆で面白くなる可能性があるのに65%くらいのところで練り込みをしなかった感じが非常に惜しいのですよ。
発売されてすぐに980円になり、ゲームボーイカラーの特価商品としては異例の数が積まれていたような気がします。当時のゲームボーイカラーのゲームは結構値崩れすることが多かったのですが、このソフトの値崩れの早さは凄かったと思います。ゲームボーイカラー界のレフトアライブ(スクウェア・エニックス)といっても過言ではないレベルでした。ここもうろ覚えなのですがソフマップや古本市場で積まれているこのソフトには何か哀愁を感じざるをえなかったほどです。
自分は体験版を貰ったクチなので発売日に買いましたが、ほとんどプレイすることなくプレイを止めてしまいました。なんというか先を見たいという気持ちにさせなかったのが大きいと思います。当時はどんなクソゲーと呼ばれるものでも最後までしゃぶりつくしていた時代なので、ちょうどハタチになったくらいの時の作品ですのでこの気持ちの変化が大人になった証拠だと思いました。この頃からですね、ゲームを積むことが増えてきたのは。
そういえばこのボトムアップの他、ジェイ・ウィングというミニ4ボーイで有名になったメーカーがあり、なんというか非常に牧歌的な時代でした。ジェイ・ウィングもワゴンの常連でした。ポケモンバブルでゲームボーイのソフトが異常な数発売されて散っていくタイトルも多かった気がします。このジェイ・ウィングもたまにダンジョンセイバーのような面白い作品を出してくるので侮れないのですが基本はつまらないパクリゲームか版権モノの駄作が多かったのを覚えています。最終的にボトムアップはドリームキャストで「ゴルフしようよ!」という作品を出し、その続編2を出す前に亡くなってしまう(2はソフトマックスという会社から発売されました)のですが、自分はボトムアップの残したこのグランデュエルは一生忘れません。ニンテンドー64で発売された同社の「おねがいモンスター」と共に語り継いでいきたいと思います。
最後に。
勢いで文章を書くとまとまりのない文章になりますね。反省しております。