(少しだけネタバレあり) ゼルダの伝説 夢を見る島をクリアした。
GBで発売された「ゼルダの伝説 夢を見る島」をクリアしてからもう25年以上経っていた……そんな事実に驚きを隠せないです。そりゃ歳をとるわけですわ。人形劇のCMに感化されて買ったのはあれがはじめてかもしれません。あの頃の任天堂のCMはほぼ全て神がかっていましたが、あれだけでほぼ全てのゲームの内容が理解できてしまうのは凄いと思いました。
ということで今回はニンテンドースイッチライトと一緒に発売されたリメイク版「ゼルダの伝説 夢を見る島」になります。
元はゲームボーイの作品で、ゲームボーイカラーでもリメイクされています。
同作はファミコン、スーパーファミコンと比べて性能が劣る当時の携帯機ということを考慮しても良く出来た作品でした。
これまでの作品になかったジャンプのアクションにより、更にマップにギミックが増えたのが当時の印象です。マップも広くは感じないものの、後にアイテムと交換できる秘密の貝がら集めやアイテムを物々交換で新しくしていくわらしべイベントで世界を駆け巡っている感じが面白かったです。
モブや敵キャラにさりげなく任天堂キャラが出ているのも良かったですね。
今回のニンテンドースイッチ版のリメイクでは、余計な部分はほとんどいじらずに、グラフィック・サウンド、操作性の向上、ニゲームの面白さの深化や秘密の貝がら集めが増量などになっています。
特にアイテムの装備に関しては2つまでしかできなかったため、装備の変更が非常にめんどくさかったゲームボーイ版と比べ、対応アイテムを入手すると剣、重いアイテムの持ち上げ、ダッシュはボタンに振り分けられるため、旧作に比べてかなり遊びやすくなっています。できればジャンプも振り分けてほしかったのですが、慣れるまでは結構ボタンを間違うことがあったのでこれで良いと思いました。
ゲームの構成はアクションアドベンチャー。
目的は島に隠されたセイレーンの楽器を探し出し、たまごである「かぜのさかな」を目覚めさせることです。
これまでのゼルダシリーズではゼルダ姫を助けることが目的となっていましたので、ゲームの目的が大きく変更されたのは当時、斬新でした。
本作にはレベルアップの要素はなく、アイテムを探すことでできるアクションが増えていきます。体力となるハートはボスを倒すと一つ増えるのと、あちらこちらに広がっているハートのかけらを4つ集めることで1つずつ増えます。
フィールドで情報とアイテムを探し、ダンジョンでは鍵を見つけボスを探し出すのが主な内容となっています。フィールドはファミコンや原作の一画面切り替えではなく1枚の大きなマップとなっており、スーパーファミコンに近いプレイ間隔になりました。
ダンジョンはパズル要素があり、敵の全滅やパネルを指定の場所に持ってくることでアイテムや扉が開いたりと少し頭を使う内容になっています。
新しいダンジョンで手に入るアイテムは基本そのダンジョンの根幹の謎解きをクリアするのに必要となるので、使い方を覚えられるのが良いですね!
ダンジョンの奥にはボスがいて、襲い掛かってきますが、基本はそのダンジョンで手に入れたアイテムで倒すことができると思います。
特定のアクションでダメージを与えられる状態にしないといけなかったりと頭を使うのはこのシリーズのとても面白いところだと思います。
ゲームボーイ版では死ぬほど手こずったLEVEL7ダンジョンのボスも楽勝で倒せました。
自分が成長したということですよね。
あとこの作品は任天堂のキャラクターが友情出演しており、ちょっと嬉しくなりますね。
「カエルの為に鐘は鳴る」よりリチャード王子。
スーパーマリオシリーズよりピーチ姫。
この絵が出てくるイベントはかなり笑えます。
後はスーパーマリオブラザーズ3(主にマリオ64だと思う)よりユーザーを恐怖の底に落としたワンワンと一緒に冒険します。
豆知識として覚えておいて欲しいのがクリボーはジャンプで倒すことで回復ハートを落とすということですね。これ、結構役に立ちますよ!
あと秘密の貝がらが増量されていることによって、剣の強化までに必要な貝がらが増えました。鬼畜なミニゲーム「釣り」と「急流くだり」をプレイしないと手に入らないものもあるので、頑張らないといけませんね……。(ちなみに剣の強化までなら無理にクリアしなくても大丈夫でした)
全体的なクリア時間は約15時間。
体感ではゲームボーイ版とさほど変わりがなかったです。
一気に駆け抜けれてしまったのは原作の面白さから
何も変わっていなかったからでしょうね。
でもやはりというかクリア時には一抹の寂しさがありました。
何故、舞台となるコホリント島の魔物たちがリンクを排除しようとしていたのか……その理由を知ると色々と気持ちが動いてしまいますね。
……何か忘れてないかって?
自分も忘れていたのですが、
完全な新要素としてパネルダンジョンというものがあります。
撮影するのを忘れていたのですが、これまでにいったダンジョンのフロアを「パネル」として使用することが可能で、ダンジョンをくみ上げていくことになります。この要素、オリジナルのパネルがもっとたくさんあればかなり化けた気がするのですが、入手するのにゼルダシリーズのamiiboが必要なのと、それでも最高5個までしか増えないのであまり面白みがありません。出されるお題をクリアすることでアイテムが手に入るのでやった方が良いのは間違いないのですが、情熱が続かないというか……。
う~ん、勿体ない!
旧作のダンジョンデータ遣うとかすればもっと広がりがあったような気がしたのですがね。
良かった点
・原作を余計なことをしていじっていない。
・グラフィック、サウンド、操作性の強化。
・秘密の貝がらやハートのかけらが増えたため、探すのが楽しい。
・切ないストーリー。
気になった点
・建物に入る時に少しロード。
・処理堕ちがひどいところがある。
・パネルダンジョンは蛇足。
・一部、壊せる壁等に判り辛い部分がある。
次はハードモードで遊んでみたいと思います。
久々の2Dゼルダは楽しかったです!