もう何度目になるんだろう、ファイナルファンタジーⅦ。
3/26にニンテンドースイッチにてファイナルファンタジーⅦ(スクウェア・エニックス)が配信されました。1997年にプレイステーション1で発売されてからインターナショナルやPC、ゲームアーカイブスにプレイステーション4でリメイクされて自分でも何度この物語を体験しているのかわからないくらい遊んでいます。
オープニングでエアリスの顔が浮かび上がってからLOVELESSの前を歩いているシーンがとっても好きです。
その後出てくる列車……物語はここからスタートするのですが、ビジュアルショック・サウンドショックとどこかのハードのキャッチコピーを真似てしまわないと伝わらないくらい当時はインパクトがありました。
静かな音楽から、列車の走るシーンがサブリミナル的に挿入され、列車の走るシーンからカメラが引きタイトルロゴが出て、一気に音楽が畳みかけてくるシーンに感動したのも覚えています。
さて、いよいよゲーム開始です!!
このシーンでクラウドが回って列車を飛び移るシーンだけで凄く個性がありました。
戦闘もリアルな等身になっており、立体感抜群のカメラワークは「全てのRPGを過去にする」新しい時代を予感させられるものでした。
基本は見卸画面ですが、イベントではカメラワークが変わったりして、スケールの大きな映画の中にいるような感じにさせてくれます。主人公がテロリストで世界を牛耳っている企業神羅カンパニーの施設を爆破するという内容は背徳的でクるものがありましたね。
会話のウィンドウが一定の大きさではなく、キャラの会話の内容で大小するのも「おおッ!」となってましたね。本当になんでもかんでもびっくりしてました。
ボスもめっちゃでかい、そして最初からそこそこ手ごわい! 倒したら時間制限有の脱出イベントと一気に畳みかけてきます。なんというのか手に汗握るというのはこういう感覚のことを言うのでしょうね。
約30分のプレイで詰め込み過ぎてて気になることがいっぱい出てきます。圧倒的物量、これまでスーパーファミコンでRPGを作り続けてきたスクウェアの本気の一作であることは間違ありませんでした。確かスクウェアのプレイステーション参入第一弾のトバルNo.1(スクウェア)という格闘ゲームに本作品の体験版が付いていましたが、そこで遊べるのもこの辺りまででした。まだ仲間になっていないエアリスがいたりと遊び心に溢れていましたね。そういえばブレイブフェンサー武蔵伝(スクウェア)についていたファイナルファンタジーⅧ(スクウェア)の体験版ですが、こちらも体験版の内容の場所にはいないリノアがいましたね。どちらも「体験版のオマケだ」と言っている心ない人がいますが私は楽しみましたね! ファイナルファンタジーⅦの体験版では戦闘でリヴァイアサンを呼ぶことが出来、超長い演出だったのですが「これがプレイステーション……」とギレン・ザビの演説を見たホワイトベースの面々に似た印象を持ちました。
装備に着けることでアビリティを覚えることのできるマテリアはただのアクセサリではなく戦闘で入手できるAPで強くなっていくのも良かったです。ファイナルファンタジーⅥにも同じような魔石がありましたが、あれをうまく進化・昇華させられていると思います。
そしてこのニンテンドースイッチ版ではゲームスピードを3倍にできるモードが付いている(確かPS4版からあった気がします)ので、やや長めのイベントや戦闘を早送りできるのが良いです。昔は夢中になっていたから気がつかなかったところもありますが、戦闘は最初にプレイした時からややテンポが悪かった気がしました。このタイトルの発売される前に発売されたワイルドアームズ(ソニーコンピュータエンターテインメント)が同じRPGでポリゴン戦闘だったのですが、無駄なカットが入らないためにシンプルながらテンポが良かったせいでもあるでしょう。ただワイルドアームズは戦闘のポリゴンが結構シンプルだったのでスーパーファミコンのRPGの延長戦として受け入れられたところはあったと思います。そういえば最近、このシリーズも墓から起こされ止めがさされそうと聞いておりますが……。
長々と書きましたが、自分はあまりこのタイトルは好きでありません。最初の10時間くらいはめちゃくちゃ楽しいのですが、先に進むとどんどん判り辛くなるシナリオ。特に最後の敵と戦う意味がゲーム中ではあまり感じられません。サブイベントを見て行っても「う~ん……」となることが多くて、これまでのファイナルファンタジーにあった最後の敵がかなり強大で悪かった(ケフカ除く)ことを考えると、戦う理由があまりにも個人的なもので、スケールが小さく感じられてしまいました。突如挿入されるクリアしないと先に進めないアクションのミニゲームが操作性が悪く、RPGしかやらない人にはとてつもなく難易度が高く感じられてしまうことでしょうか。イベントが連続で続いてセーブができず中断し辛い部分が多いのも気になりました。今はスリープできますが。これは続編のファイナルファンタジーⅧにも言えることでプレイステーション時代のタイトルはゲームを始めるのに少し覚悟が必要でしたね。今でもトリプルエー(苦笑)と呼ばれるタイトルが(以下、自粛)
とはいえ、ゲームの歴史を塗り替えた作品であることに変わりはありません。これまでのファイナルファンタジーというドラゴンクエストシリーズと比べるとややマニアックだったシリーズが一気に表に立った作品であり、スクウェアという会社に立ち込める暗雲を感じてしまった作品でした。そして私がこの世界で最も尊敬する山内御大のお言葉が今になって、とても重く感じられてしまうということでした。結果は皆さんもご存知の通りだと思います。あと今PS4で開発されていると言われているファイナルファンタジーⅦリメイクはもう危ない香りがしているのが残念ですね。